ニュース等でも話題となることが増えた「介護ロボット」。様々な企業や研究機関が開発を進めているが、実際の現場では、どのように活かされているのだろうか―― 都内で複数の高齢者施設を運営する社会福祉法人善光会(本部:東京都大田区)に設置された「介護ロボット研究室」。その立上げから関わる室長・徳山創さんと、現場への導入推進を中…
2015年1月、株式会社メディピタは“医療・看護・介護のセカイをゴキゲンに”をテーマに創設されました。訪問事業や居宅介護支援事業のコンサルティングや、人材育成をメインに行っていますが、こちらの会社のコンサルタントは現場をよく知るセラピスト出身の方々です。 “現場での経験のほか数多くの事業立ち上げを経験してきた理学療法士…
小児がんで治療中の子どもたちとその家族が、自宅のような環境で専門治療を受けられる施設が神戸にある。「チャイルド・ケモ・ハウス」。日本初の小児がん専門治療施設だ。建物内はシンプルでおしゃれ。病院とはかけ離れたデザイン性を持つが、治療を行う施設でもあるため、十分な機能性も持ち合わせている。そんな印象だ。 そこでアートディレ…
「さとう式リンパケア」や「笑いヨガ」などを提供する自宅サロン『虹の根っこ』を主宰する林美子さん。看護師として医療の第一線で働き、結婚を機に一度は家庭に入ったものの、自分の枠に捉われない生き方を模索し始めたことで、自分だけではなく、周りの人が幸せになっていくことを感じ始めたという。創設して3年目の『虹の根っこ』の活動につ…
国立保健医療科学院で災害時の母子保健システムの研究に従事する産婦人科医、吉田穂波さん。臨床現場へのこだわりと、子育てとの両立のジレンマからハーバード大学への子連れ留学を実現させる。ハーバード留学の中で学んだことは「受援力」。助けを求めることの重要性を、シビアな異国の地で痛いほど感じた。「時間がないからこそできる」という…
ビーズ・オブ・カレッジは、認定NPO法人シャイン・オン・キッズが行う活動の一つで、小児がんや重い病気と闘う子どもの心のケアを目的としています。手術、輸血、化学療法など治療を一つ乗り越える度に、ビーズを医療スタッフから一つ受け取り、つなげていくのです。ビーズは入院中のみならず退院後の通院期間にも継続して受け取ることができ…
八王子市の住宅街に、特定非営利活動法人ほこっとが運営する「こあらくらぶ」がある。重症心身障害を持つ子どもとその家族の支援が、主な活動内容だ。理事長で、組織の立ち上げ人である松井綾子さんは、娘さんが呼吸不全で誕生してから入退院を繰り返し過ごした幼少期に、病院で重症心身障害児の子たちと出会い、その親御さんたちとの交流を続け…
チョークアートという技法を用い、物語を1枚の絵の中に表現する人がいる。その絵を見た人たちから新しいコミュニケーションが生まれてほしい。そんな思いを持ちながら活動を展開する佐藤瑞香さんは、自らの絵を「エピソーディングアート」と呼ぶ。佐藤さんが今、自分の活動の場として注目するのは病院などの医療機関や高齢者福祉施設。「癒し」…
「最期は自宅で迎えたい。」このような希望を持つ人が増えてきて久しい。ただ、その希望をかなえる環境が十分に整備されているとは言い難い状況だ。現に8割の人は自宅での最期を望んでいるものの、実際に自宅で息を引き取る方は13.6%だと言う。この差を埋めるため、「看取り」に関わる専門家を養成するカリキュラムを提供し、全国で看取り…
「ナースと暮らすシェアハウス」。そんなコンセプトの家が三鷹市にある。 運営する看護師の佐久間洋子さんは、病院、在宅、施設と様々な状態の患者を診てきたベテランだ。豊富な経験から行き着いたのは、「終末期を在宅で過ごすのは素晴らしい」ということ。とはいえ、病院でもない、施設でもないかたちを作り上げるにはたくさんの紆余曲折を経…
元看護師でありながら、現在はテーブルコーディネートサロン「cantik」を主宰する山西智香さん。定期的に自宅サロンでテーブルコーディネートの教室を開いている。まったくの異分野へのキャリアチェンジを果たしたかのように思えるが、その活動の場は自身が働いていた医療現場にも広げたいという。「病院にも日常を感じるエッセンスを提供…
賑やかな六本木の繁華街から少し離れ、各国の大使館が集まる場所にそのクリニックはある。高い塀と木々に囲まれ、「International Clinic」の看板がなければ、およそ病院とは気づかないだろう。洋館の佇まいは「グランマの家みたいだ」と訪れる患者にも好評だと看護師の山本ルミさんが楽しそうに話す。「ここは外国人の患者…
最近、宗教を学ぶ医療関係者が増えているという。「医療」という徹底して科学的根拠を求める行為と、目に見えない「宗教」。一見、対極に存在しているように見える両者にはどのような関わりがあるのか。 今回お話を伺った宮島幸代さんも、看護師として働く中で仏教を学ぶために大学へ進学した経歴を持つ。在家の僧として活動するボランティアを…
医療系学生・若手医療者を中心に、メディア運営を軸に積極的な情報発信を続ける団体、M-Labo(えむ-らぼ)。運営の核となるのは、医学生の内原正樹さん、看護学生の松井晴菜さんと濱田紗佑里さん、薬学生の藤巻慎さんの4人のメンバー。医療を学び、またこれからの医療を担っていく立場から、医療と社会の壁をなくすべく、主にメディアを…
チャイルド・ライフ・スペシャリスト(以下、CLS)という職業をご存じだろうか? 医療を受ける環境にある子どもやその家族が、病気や自分が受ける医療をきちんと理解し受け入れていく支援をする職業だ。日本でCLSを導入している病院は26施設、活動しているCLSは31名。CLSの雇用にあたっての費用を負担できる病院はそう多くはな…
看護師から一転、出版社に編集者として勤務し、現在では独立して20年以上のキャリアを持つ小林光恵さん。まったくの異業種とも思える世界へのキャリアチェンジを経た小林さんは、執筆活動に留まらない分野へと活動の範囲を広げている。亡くなった方のケアへの疑問から立ち上げたエンゼルメイク研究会の活動も、その一つだ。看護師として働いた…
「愛して、学んで、仕事をする」――。そんなテーマを掲げ、女性が自分らしく健康に生きることを推進する女性がいる。株式会社ウェルネスライフサポート研究所の代表、加倉井さおりさんだ。看護師・保健師の資格を持ちながらも「病気になる前のサポートをしたい」と臨床から離れた場で健康をサポートする活動を続けてきた。「まず自分を愛するこ…
病院内を犬が歩くという光景はあまり見たことがない。神奈川県立こども医療センターは、日本にはまだ2頭しかいないというファシリティドッグによる動物介在療法を導入している病院の一つだ。病院に常勤するファシリティドッグのベイリーと行動を共にするのは、ハンドラーの森田優子さん。認定 特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズから派…
医療コーディネーターという存在を知っているだろうか。簡単にいうと、病院(医師)と患者の調整役を担う存在だ。セカンドオピニオン、インフォームド・コンセントという言葉が使われるようになって久しいが、患者自らが積極的にこれらを行うケースはまだまだ多くはない。「患者にとって最善のこと、患者が望むことは何か」という本来の医療の姿…
神戸の閑静な住宅街に、ひときわ明るい色の建物がある。「ちっちゃなこども園にじいろ」だ。この保育園を運営するのは、看護師の末永美紀子さん。看護師と保育園という組み合わせは意外な感じもするが、ここは障がいや病気を抱える子どもも一緒に生活する保育園なのだ。末永さんは何をきっかけにこの保育園を始めたのか。またその時、キャリアの…
プルスアルハという心理教育ツールの制作・普及ユニットがある。精神科の看護師と医師が、精神疾患の親を持つ子供や家族のサポートを目的に立ち上げた。これまでにうつ病、統合失調症に関する絵本が出版されており、アルコール依存症編も近々出版予定だ。精神疾患は近年注目されてきており、うつ病で受診する人は5人に一人にも上るという。しか…
自ら訪問看護サービスを提供し、リンパ浮腫の患者さんに「リンパドレナージ」の施術を行う看護師の秋山雅美さん。リンパドレナージの資格を持つ人はまだ日本に少なく、また保険適用外のため施術を受けられる病院も限られているそうだ。がんの治療が終わっても、リンパ浮腫があるために日常生活に制限が出てしまう患者さんは非常に多いという。こ…
経済連携協定(EPA)に基づき、インドネシアやフィリピン、ベトナムから外国人看護師・介護福祉士の候補者を受け入れる政策が数年前から始まっている。しかし、言葉の壁は想像以上に高く、試験の合格率が低迷しているという。 このような状況を打開する施策の一つとして、日本から現地に日本語教師を派遣し、まずは語学を習得させると試みが…
看護師・保健師の資格を持ちながら臨床アロマセラピストの養成スクールを運営し、大学での講義を受け持つかたわら全国各地での 講演活動、さらには自らも病床の患者にアロマセラピーを施す。株式会社ホリスティックケアジャパン 代表取締役の相原由花さんだ。 多忙な毎日をこなすのはバリバリのキャリアウーマンに違いない、という予想は会っ…
医療従事者の方からよくある質問に、エムエイリンク社労士事務所の田中謙二さんに解説していただきます。 今回は、賞与に関する質問です。 賞与支給日前に退職の意向を伝えると、賞与額に影響は出ますか? 【考え方・回答】 会社が賞与を支給する根拠は就業規則(賃金規程)等にあります。就業規則等に賞与の支給要件が記載されていますので…
全国訪問ボランティアナースの会 キャンナスの代表を務める菅原由美さん。自身の育児、身内の介護体験から、有償ボランティアの訪問看護を立ち上げた看護師だ。度重なる制度改正や行政との対立、そして2011年の東日本大震災での被災地支援。多くの壁を乗り越えた菅原さんは、地域の課題を解決する方法は、「生活の視点で人を見る看護」だと…
医療従事者の方からよくある質問に、エムエイリンク社労士事務所の田中謙二さんに解説していただきます。 今回は、妊娠に関する質問です。 妊娠を理由に他の部署に異動を命じられました。これは問題ないのでしょうか? 【考え方】 会社には就業規則等を根拠にした配転命令権があります。つまり、業務命令としての配置転換に対して労働者は原…
―ブランクからの復帰をマイナスと捉えられないために 出産・育児で一度退職をして、子どもが大きくなってからまた職場に復帰しようという方は多いものです。少し前までは看護師不足ということもあり、事業所も育児との両立の理由から非常勤での勤務を希望する方の受け入れに対し、積極的でした。しかし、前回のコラムでもお伝えしたように看護…
阪急伊丹駅から徒歩5分の場所に、Café bar [copin](コパン)はある。この店のオーナーの北野麻湖さんは、元看護師という経歴を持つ。安定した看護師という職業を捨て、競争の激しい飲食業界への転身。リスクを覚悟した彼女は、まっすぐな眼差しで、新しい道で実現したい思いを語ってくれた。 【助手からスター…
ココカラサロン大高店 北條佐智子さん 婦人科のドクターが監修するサロン「ココカラ」。その大高店の店長として、「臨床アロマセラピー」を提供する北條佐智子さんは、大学病院のICUや急性期病棟に勤務し、さらには健康管理センターや自治体での保健師経験もあるバリバリの元看護師だ。なんと看護教員として多くの看護学生を医療の現場に導…
特定非営利活動法人ジャパンハートで事業部長として活動する長谷川彩未さん。2006年に同団体の研修に参加して以来、医療の行き届かない地域の最前線で、国際医療に携わってきた。看護師になってから高いモチベーションを維持し続けてきた彼女であるが、アジアの医療事情に対峙する彼女の目線は、意外にも日本国内の社会問題に向けられていた…
失業手当(ハローワークでは「基本手当」といいます)は、雇用保険の被保険者が、契約期間の満了などにより離職し、「働きたいという意思と働ける能力」がありながら就職できない場合に、安心して新しい仕事を探し、再就職していただくために支給されるものです。 失業手当を受けられる日数は、離職日の年齢、雇用保険の被保険者…
医療業界を取り巻く環境を解説しながら、昨今の転職市場をわかりやすく解説していきます。 医療業界の採用事情に関して、一番の特長は「数から質を重視した採用になってきている」ことです。その背景としては、 7:1看護導入後の看護師不足が完全に落ち着いたこと 事業所では配置基準の人員が既に確保できていること 毎年の離職者より合格…
「白衣をオカイモノする、ショッピングするという体験をお届けする」そんな思いから、「オーダーメイド白衣」の通販サイトを運営する会社があります。株式会社icona(アイコナ)。そもそも、白衣をオーダーメイドで作るという感覚があまり馴染みないものですが、白衣を単なる「モノ」とだけ捉えるのではなく、それを超え た「体験」を届け…
ー神沢さんは、看護師から独立の道を選んだんですよね?今のお仕事について簡単に教えて下さい。 素肌の教室Ecole de la Peau nueを主宰しています。手作りコスメとアロマテラピーの教室を行っています。また、サードメディスンチェックは対面や郵送でも行っています。その他、ナチュラル&オーガニック通販ポータル Or…