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スキルアップ

サイト閉鎖のお知らせ

諸般の事情により、2021年5月末日をもちまして「チャンスクリエーター」を閉鎖させていただきます。
これまでのご愛顧に対しまして、スタッフ一同、深く感謝するとともに心より御礼申しあげます。

長らくのご愛顧誠にありがとうございました。

リスク覚悟でカフェをオープン。街に溶け込む存在でありたいーCafé bar [copin] オーナー 北野麻湖さん

リスク覚悟でカフェをオープン。街に溶け込む存在でありたいーCafé bar [copin] オーナー 北野麻湖さん
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阪急伊丹駅から徒歩5分の場所に、Café bar [copin](コパン)はある。この店のオーナーの北野麻湖さんは、元看護師という経歴を持つ。安定した看護師という職業を捨て、競争の激しい飲食業界への転身。リスクを覚悟した彼女は、まっすぐな眼差しで、新しい道で実現したい思いを語ってくれた。

 

Cafe bar [copin] オーナー 北野麻湖さん

Cafe bar [copin] オーナー 北野麻湖さん

【助手からスタートした看護師キャリア】

―北野さんは看護助手から看護師のキャリをスタートされたんですよね?

そうです。高校卒業後、一般病院に入職、助手からスタートし、准看護師免許を取得しました。自分自身はそのまま准看護師として勤務することを考えていましたが、周りの勧めもあり、働きながら学校に行くという勤労学生の道を選択し、正看護師の免許取得を目指しました。

看護師の仕事は好きでしたし、「仕事を楽しんでいる」という実感もありました。特に、患者さんが喜んでくれる姿をダイレクトに感じられる老年看護にはやりがいを感じていました。老人ホームに勤務していた時は、介護スタッフが、毎日の淡々とした生活空間から異空間を感じてもらおうと喫茶店やコース料理の提供などを企画していました。私も手伝わせていただくことで、毎日の食事など「生活の場」を少しでも変えるということに素直に感激したことを今でも覚えています。

 

―充実した看護師生活を捨て、飲食店を開業するというキャリアを選択には、どんな契機があったのでしょうか?

看護師の仕事は充実していましたがその反面、忙しさに疲れている自分もいました。そんな時、同僚と気晴らしに行ったcaféの雰囲気・料理・おもてなしの心に癒され、とてもリフレッシュできたのです。もしかしたら、自分がこれまでやりがいを感じてきた「生活空間の中で患者さんと向き合う」ということを、「看護師」という形以外でも実現できるのではないかと考えたのです。これが「自分は何がやりたいのか」を突き詰めて考える初めてのきっかけだったと思います。

「また来てくださいね」「また来るね」といった会話が成り立つということも、医療業界では味わえない醍醐味だと思っています。「人とつながる」ことを感じながら仕事をしたいという漠然とした夢はありましたので、この想いが開業への決意を駆り立て、「caféをオープンする」ということが明確な目標として定まりました。

 

【看護師には戻らない。リスクをすべて背負う覚悟】

―新しい目標ができたとはいえ、開業資金や未経験の分野への不安もあったのではないでしょうか?

病院も退職し、さあcaféをスタートさせるぞ、と意気込んだものの、一体何から手を付け始めれば良いのか。手さぐりの日々が続いたというのが本当のところです。

とはいえ、立ち止まっていても状況は変わらないので、まずはカフェの学校に通って一から学ぶことから始めました。意外なことに、看護師が多く通っていたことが驚きでした。余談ですが、看護師から独立しようとする人はたくさんいても、「完全に看護師を辞めて独立の準備をする」という人はごくわずかです。看護師という職業は収入が安定しています、看護師の仕事を続けながら独立の勉強をする人は多いのです。「失敗したら看護師に戻ればいい」という道を、リスクヘッジとして残しておくのです。

生活ができなくなっては元も子もないですから、こういう選択は間違いだとは思いません。

私もカフェの学校に通う間は生活の収入源は派遣ナースとしての勤務により得ていました。ただ、独立後は「看護師に戻る」という選択肢はあえて捨てました。周りの方々からは「もったいない」という意見が大半でしたが、安定した職業を捨ててまでやると決めた以上、背負うリスクの大きさは承知の上です。看護師時代よりも拘束時間は長いですし、毎月の給与の保証すらありません。一度きりの人生、思いっきり楽しむには自分の選択に覚悟を決めること。自分のカフェをオープンさせ、どうしても上手くいかなくて閉めなくてはならない状況になるまで、看護師には戻らないと強く心に決めました。

 

【看護師の経験を最大限に活かす店づくり】

­­―無事に開業されてから、どんなお店を目指していますか?

看護師時代、糖尿病の病棟で食事療法を行っていた経験があります。糖尿病看護認定看護師が行う専門の勉強会で得た知識もありますので、健康と栄養面に特化する店を目指しました。また、この延長で日本野菜ソムリエ協会のジュニア野菜ソムリエの資格も取得し、知識にさらなる磨きをかけました。知識を超えて、「健康とは何か」を考えること。これはかつて看護学校で学んだ内容と通じるものがあります。

昨今、野菜はジュースなどで補うことが多く、野菜そのものを調理することを面倒に感じる人が増えてきています。野菜を取り入れた食事を提供し、提供する食事が少しでも健康に役立つのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

ちなみに、当店の人気メニューは、水を一切使わずに野菜の出汁だけで煮込んだカレーです。

 

看護師時代からの知識を活かした、野菜を取り入れたメニューが充実。

看護師時代からの知識を活かした、野菜を取り入れたメニューが充実。

―独立されて半年ですが、今後の目標を教えて下さい。

無事にオープンした現在も、毎日不安と闘っています。でも、好きなことをしているので、ただひたすら走るのみ、と思っています。最近は、看護師の安定性を捨てて夢を追いかけることに共感し応援してくれる方も増えてきました。オーナーとしての実感が湧く以前に、目の前のことに必死に取り組む。そんな言い方の方が今の私には正しいのかもしれません。

私の夢をスタートさせる場所として選んだ、この「伊丹」という街に溶け込む存在、地域の活性化に一部分でも関わる存在になること。これが今の私の目標です。

店内は白を基調とした、カウンターだけの柔らかい雰囲気。 天井には店名の「copin」の文字が浮かび上がる。

店内は白を基調とした、カウンターだけの柔らかい雰囲気。
天井には店名の「copin」の文字が浮かび上がる。

 

女性が1人でも入りやすい雰囲気で明るい色にしている。「ドアの色は、デザイナーさんと内装屋さんと何度も打ち合わせして決めました。自らヤスリでけずって古い風合いを出しています。」

女性が1人でも入りやすい雰囲気で明るい色にしている。「ドアの色は、デザイナーさんと内装屋さんと何度も打ち合わせして決めました。自らヤスリでけずって古い風合いを出しています。」

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【プロフィール】
北野麻湖(きたの・まこ)/Café bar [copin] オーナー/ジュニアベジタブルフルーツマイスター/看護師

看護助手から病院勤務を始め、准看護師・看護師として急性期畑を歩む。平成21年からカフェの学校に通い、派遣ナースと飲食店勤務の掛け持ちをしてノウハウを構築、3年半の準備期間を経て、平成25年4月30日に念願のカフェ Café bar [copin] をオープン。口コミ・ソーシャルネットワークを活用した集客を行い、住み慣れた街の一部になるために活動中。

●Café bar [copin](コパン) ※[copin]はフランス語で「親しい仲間」から来ています。
兵庫県伊丹市中央1-5-18 伊丹中央プラザビル3F
050‐3136‐9458

https://www.facebook.com/cafebar.copin

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●記事の内容は取材当時の内容であり、現状は異なる可能性がございますので予めご了承ください。

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