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サイト閉鎖のお知らせ

諸般の事情により、2021年5月末日をもちまして「チャンスクリエーター」を閉鎖させていただきます。
これまでのご愛顧に対しまして、スタッフ一同、深く感謝するとともに心より御礼申しあげます。

長らくのご愛顧誠にありがとうございました。

知らないと損をする医療界の転職事情ー今は100%納得できる働き方ではなくても、決して無駄になることはない

知らないと損をする医療界の転職事情ー今は100%納得できる働き方ではなくても、決して無駄になることはない
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光央さん写真

―ブランクからの復帰をマイナスと捉えられないために

出産・育児で一度退職をして、子どもが大きくなってからまた職場に復帰しようという方は多いものです。少し前までは看護師不足ということもあり、事業所も育児との両立の理由から非常勤での勤務を希望する方の受け入れに対し、積極的でした。しかし、前回のコラムでもお伝えしたように看護師も充足傾向にあります。その結果、事業所は「選ぶ」採用を行うことが増えてきており、履歴書を提出すれば採用される時代ではなくなってきています。こうした傾向を鑑み、結婚を機に将来的に産休・育休を取得することを想定して転職する方も増えてきています。(※就業規則上、産休・育休は勤続1年以上の方を対象とする場合が多い)

では、出産・育児によるブランクをマイナスに捉えられないためには、何が必要なのでしょうか?

―過去の「できたこと」ではなく、今「できること」は何か。

「自分が体験・経験した出来上がった価値観で物事を判断してしまう」ということは、よくあることです。ただ、過去の自分をこれからの転職活動の際の判断基準にしてしまうと、仕事だけではなく、家庭にも歪みを生じさせてしまいます。特に、「看護師の仕事が好き、やりがいを感じる」という方ほど、責任感が非常に強いため、独身時代にできたことが様々な制約によりできないなどのギャップを受け入れることが容易ではないようです。

では、何を基準に転職先や働き方を決めるべきなのでしょうか?ポイントは2つあります。

1つ目は、ご自身の仕事観です。看護師の仕事にやりがいを感じる方は、急性期病棟などで働くことを希望される方が多いものです。しかし、非常勤だからといって仕事に対する責任の重さが軽くなるわけではありません。拘束時間や残業時間も多く、どうしても仕事を優先しがちになってしまいます。その結果、家庭との両立が難しくなり退職してしまうというケースがあります。独身時代の自分とは環境が異なるということを自覚し、「今の自分にできる働き方は何か」「どこで自分の気持ちと折り合いをつけるか」をじっくりと考えてみてください。入職してから考えるのでは遅いのです。

2つ目は、現実の環境です。子どもの預け先は確保できるのか、家族の協力はどの程度得られるのか、といった自分以外の事情をきちんと把握することです。特に、初めてお子さんを預けて働く場合、必ずと言っていいほど最初の1ヶ月は病気などで登園できない日があります。久しぶりの仕事でご本人も少なからずストレスを感じている状況が伝わり、不安定になるお子さんが多いものです。私はよく看護師さんに、「最初から上手くいくはずはありません。先ず1ヶ月を1つの山と捉え勘を取り戻していきましょう」というお話をさせていただきます。このような状況にすべてご自身で対応することは困難ですので、周囲の協力、利用できるサービスなどに関してきちんと情報収集をし、お互いの意思確認をしておくことが重要です。

 

―働き方に制約があるときこそ、人柄が大切

とはいえ、事業所が「選ぶ採用」をしているのであれば、ブランクがない人の方が採用されやすいのでは?と思われるかもしれません。もちろん、ブランクの有無が採用基準の項目にはないと言えば嘘になります。しかし、事業所が面接時にもっとも注目していることは、「この人は長く勤められるかどうか」という点です。具体的には次のような事項です。

1.家庭や育児の都合で時間に制約があることを言い訳にせず、限られた時間内で与えられた仕事以上の成果を出そうとする姿勢であるか。

2.自分の環境をきちんと把握し、今できる働き方を希望したうえで、今後の目標も述べられるか。

3.緊急時(子どもの病気など)の対処方法を事前に家族などと話し合い、確定事項として伝えられるか。

以上のことを含め、総合的に判断しています。特に非常勤での選考は上記内容について深く聞かれるなど、スキル・経歴だけでの選考よりもハードルが高まってきています。履歴書を書きながらこれまでの職歴(つまり過去の自分)を振り返り「あの当時、この病院で何を学んだのか」「どうして辞めたのか」など、今までの自分を振り返ることがそのまま面接対策になるということになります。

 

―働き方に制約があることは、将来的なキャリアにプラスになる

以前、お仕事を紹介した看護師さんで、「やりがい」を重視した職場選びを条件にされた方がいらっしゃいました。しかし、お子さんがいることも考慮し、残業がない慢性期病棟を紹介しました。私がお伝えしたことは、「いずれお子さんに手がかからなくなったときに、また急性期で働く機会もあると思います。ずっと急性期病棟だけで経験を積むよりも、慢性期病棟での経験を経ることは、ご自身の看護観に新たな視点を加える、いいきっかけになるのではないでしょうか。今の状況・環境だからこそ、将来に活かせる看護ができると前向きに捉えませんか。」ということです。

誰でも、ご自身のすべての希望条件を満たす仕事を探そうとします。しかし、それは現実にはとても難しい事です。制約のある環境の中で何を優先して働くべきか、「今、自分の希望を100%満たす仕事」が出来ないことを悲観するのではなく、「今の環境でできる経験を、将来的に100%活かす」と前向きに捉えることが、その後のキャリア形成にもプラスの影響を与えるはずです。毎日は働けなくても、週に1日でも働くことができれば、「ブランクはゼロ」になります。まずは、ご自身の率直な気持ちを、私たちにぶつけてみてください。

●記事の内容は取材当時の内容であり、現状は異なる可能性がございますので予めご了承ください。

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