
医療従事者の方からよくある質問に、エムエイリンク社労士事務所の田中謙二さんに解説していただきます。
今回は、賞与に関する質問です。
賞与支給日前に退職の意向を伝えると、賞与額に影響は出ますか?
【考え方・回答】
会社が賞与を支給する根拠は就業規則(賃金規程)等にあります。就業規則等に賞与の支給要件が記載されていますのでまずは確認しましょう。会社によっては「賞与支給日に在籍していない場合は支給しない」という規定が置かれている場合がありますので退職日については特に注意しましょう。
ご質問の回答ですが、会社の立場を想像すれば、心情的に支給したくない、あるいは、予定よりも低額にしたいと思うのではないでしょうか。また、退職の意思をどのタイミングで会社に伝えるのかは、就業規則等を確認して規定に従ってください。通常は、「●日前までに上長に届け出る」という条文があると思います。引き継ぎ等も考えて会社や後任に迷惑のかからないようにしましょう。
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【プロフィール】
田中謙二(たなか・けんじ)/エムエイリンク社労士事務所
青山学院大学大学院卒業。2006年 社会保険労務士登録、東京都社会保険労務士会渋谷支部所属。2008年 エムエイリンク社労士事務所開業。商工会労務相談員。東京都より「若者ジョブサポーター」の登録を受け採用・人事・労務支援、セミナー講師、執筆活動など、豊かな人生を生み出す場の発展のために活動中。
●エムエイリンク社労士事務所
http://www.malink.jp/
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●記事の内容は取材当時の内容であり、現状は異なる可能性がございますので予めご了承ください。